quality品質保証システム

QUALITY REGULATIONS生産品の品質規定

1、目的

この規定は、当社が国内及び海外で生産する製品の良品を保証するために、生産プロセスで実施すべき事項(品質保証要求事項)を定める。

2、適用範囲

本規定はISOマニュアルで要求する8.5項「製造及びサービス提供」の実行プロセスを明確化したもので、当社製品を国内及び海外で生産する場合に適用する。

3、業務と責任範囲

業務 責任 帳票
S1:図示前項目検査 品質保証責任者 コピー図面の記入
S2:部品検査 品質保証責任者 検査成績表
(取引先による)
S3:加工工程内検査 品質保証責任者 検査成績表
(取引先による)
S4:組立工程内検査 品質保証責任者 検査成績表
(取引先による)
S5:完成検査 設計責任者 検査成績表
(当社の承諾が必要)
S6:性能検査 設計責任者 検査成績表
(当社の承諾が必要)
S7:梱包検査 品質保証責任者 検査成績表

4、[S1:図示前項目検査]

図面に指示された項目=寸法、仕様、硬度、面祖度、注記など全箇所を確認(検査)する。n=1とする。
原則として当該部品の初品を実施する。
記録はコピー図面に記入する。

5、[S2:部品検査]

図面をもとに検査指示書(検査成績表を兼ねる)を作成し、検査結果を記録に残す。
検査箇所は
・信頼性、性能に関する重要箇所(同芯度、円筒度、同軸度、直角度、振れなど)
・公差が明記されている箇所
・Oリング溝などオイル漏れ防止箇所の寸法
・テーパ部(テーパ角度、面祖度、ゲージ合わせ、振れ)の寸法
・研磨逃げ部の研磨残り有無など
・30mm以上の研磨長さ箇所はその両端を計測
・バリ、傷、の有無など外観に関する箇所
など

6、[S3:加工工程内検査]

ブランク寸法、段取り調整品(初物)など、加工中に必要な測定の記録は残しておくこと。

7、[S4:組立工程内検査]

・組立順序・方法
組立工程については、組立指示書などにより、その順序を写真・イラスト等で指示し、組立方法(使用ツール)、締め付けトルク、グリス・オイル塗布、接着剤・シール材塗布など、必要な注意事項を具体的に指示する。
記録が必要な場所も明示し、記録に残す。工程飛び・工程忘れ等の可能性がある場合は、ポカよけ等の工夫をする。

・組立工程内検査
工程内で必要な検査・計測場所は組立指示書で指示し、記録に残す。
・ベアリングクリアランス
・圧入締め代
・引き抜き荷重
・その他打ち合わせによる

8、[S5:完成検査]

・完成検査
レクサスが指定(承認)した完成検査成績表に基づき、完成検査を実施する。

・その他検査
客先での初期不良を防止するために以下の検査を実施する。
・客先での取付箇所のチェック(ボルト穴、ネジ、結線箇所など)
・初期動作(運転、クランプ、ツールチェンジ機構)など
・油漏れ、水漏れ、キズ、指定ラベル・表示などの外観検査
・他

9、[S6:性能検査]

・慣らし運転
指定回転数、指定時間で慣らし運転を行う。運転中以下の項目を観察し記録を残す。(OKデータも)
〇各回転数における温度・振動・騒音の官能検査
〇油漏れ、水漏れなどの確認
〇その他

・測定
各回転数における温度・振動・騒音等については、原則として測定し記録する。

・性能検査
レクサスが指定(承認)した性能検査表に基づき、性能検査を実施する。

10、[S7:梱包検査]

梱包については、双方の設計責任者が了承した仕様・材料・防錆方法で梱包する。

検査は
・仕様、材料等が指示通りか
・同梱品の欠品等
・防錆方法
・固定方法および耐落下衝撃
・配線・配管などの収まり
当社設計責任者が立ち会いで確認し、記録に残す。

11、不適合品の処置

検査した結果、不適合品が発生した場合の処置方法は、別途定める規定B3「不適合管理規定」による。

12、監査

実行状態の監査は、原則として6ヶ月毎に行い、品質保証体制のスパイラルアップを図る。

STRUCT評価・測定試験設備

  • imgデジタルマイクロスコープVHX-6000
  • imgハンディローブ三次元測定機XM-1200
  • imgワンショット3D形状測定機VR-5000
  • img画像寸法測定機IM-7000
フィールドバランサ SB-7005 シグマ電子工業
スピンドル加工・耐久性評価機 マルチプロⅣ
400kg可搬 高剛性ロボット YASKAWA製(MOTOMAN-MH400Ⅱ)
デジタルマイクロスコープ KEYENCE製(VHX-6000)
ハンディプローブ三次元測定機 KEYENCE製(XM-1000)
3D形状/粗さ測定機 KEYENCE製(VR-5000)
画像寸法測定機 KEYENCE製(IM-7030T)
3-Axis Laser Marker
(三次元レーザーマーカー)
KEYENCE製(MD-X1500)
振動解析システム KEYENCE製(NR-500/NR-CA04)
汎用振動計 リオン製(IM-7000)、他
デジタル騒音計 トラスコ製(TSL-1320)、他
恒温漕 環境試験時、高温低温・高湿度下でのコントローラの動作確認として使用する
類似電源回路 伝導性雑音の測定器
AVR 定常運転時に同機器の電圧を一定に保持する機器
ワッテージメータ 電力測定器
マルチメータ 直流電圧、交流電圧、電流、抵抗を測定する機器
電流プロープ 電線を切らずに導線中を流れる電流を測定する
電子負荷 電子式の負荷装置

DELIVERY納入時添付資料(量産時 参考例)

検査仕様書

1).振動値測定検査仕様書
2).テーパ振れ検査仕様書
3).クランプ力確認検査仕様書
4).ATC動作検査仕様書
5).絶縁耐圧検査仕様書
6).絶縁抵抗検査仕様書
7).巻線抵抗検査仕様書
8).グリース慣らし運転検査仕様書

組立仕様書

各ユニット/完成品

部品測定シート

全部品図

CHECK SHEET業者監査チェックシート

下記の内容にそって業者監査チェックを行っています。

SERVICEサービス(開発品/標準品 例)

  • 顧客要求への最適化対応(性能・品質・納期・価格)推進の為、Japan Engineeringの徹底
  • 修理納期短縮の為、ベアリング及びシャフト・ハウジング等の長納期部品の常備在庫
  • 顧客予備品削減及び設備停止対策の為のデモ機対応
  • ランニングコスト(特に、修理コスト)の明確化
  • MTBF(平均故障間隔)とMTTR(平均復旧時間)、バスタブ曲線等の分析により、顧客ごとの仕様変更等による稼働率アップへの対応